
今回製作したのは、30系アルファード後期 Executive Lounge。
E.C.D GARAGEをご利用いただいていた顧客様から下取りとして買い取らせていただいた車両を、E.C.D MOTORINGの販売車両として仕上げました。
ボディカラーはトヨタのソリッドブラック「202ブラック」。
前オーナー様が大切に乗られていた車両で、モデリスタもすでに装着されており、ベースコンディションは良好でした。
一方、202ブラックは非常に美しい反面、スクラッチ傷が入りやすく、細かな洗車傷や拭き傷も目立ちやすいカラーです。
今回の車両にも、通常洗車では落とせないスケール・鉄粉・油脂汚れに加え、ボディ全体へ細かなスクラッチが確認できました。
そこで今回は、DEEP WASHで汚染物を一度リセットしたうえで、202ブラックならではの深い艶と映り込みを引き出すために中研磨を選択。
研磨後はPREMIUMセラミックコーティングを施工し、艶・滑水性・今後のメンテナンス性まで考えた状態へ仕上げています。
さらに、Executive Lounge本来の高級感を損なわないよう、足回りには新品のAXIS PERFECT DAMPER、ホイールには新品のWALD GENUINE LINE 21inchを装着。
全ウィンドウも油膜・ウロコを除去して専用セラミックコーティングを施工しました。
完成後、販売媒体へ掲載するとわずか2日でご成約となった一台です。
DEEP WASH
中研磨
AXIS PERFECT DAMPER 車高調取り付け
WALD GENUINE LINE 21inch
全ウィンドウ 油膜&ウロコ除去
全ウィンドウ 専用セラミックコーティング
今回の車両は、業者オークションで初めて状態を確認した車ではありません。
E.C.D GARAGEをご利用いただいていた顧客様のお車です。
普段から施工や車両状態を見てきた車だからこそ、
どのように扱われてきたのか。
どの程度大切にされていたのか。
ボディコンディションはどうなのか。
といった部分まで把握したうえで査定できます。
中古車の買取では、状態が分からなければリスクを見込んで査定する必要があります。
一方、E.C.D GARAGEで施工やメンテナンスを行ってきた車両であれば、状態を理解したうえで評価できます。
分からないから減点するのではなく、分かっているから正しく評価できる。
これは、E.C.D GARAGEとE.C.D MOTORINGを両方運営している強みの一つです。
ベース車両の状態は良好でした。
しかし、202ブラックは少し特殊です。
メタリックやパールのように光を散らす粒子を持たないソリッドブラックのため、塗装面の状態がそのまま映り込みへ現れます。
きれいに整えば非常に深い艶が出る反面、
洗車傷。
拭き傷。
細かなスクラッチ。
塗装表面のくすみ。
なども非常に目立ちます。
今回も、車両全体としては程度が良いものの、専用照明下では細かなスクラッチによる塗装面の乱れが確認できました。
販売車両として、単に「黒くて艶がある」状態ではなく、202ブラック本来のシャープな映り込みまで出したいと考え、中研磨を行っています。
研磨に入る前には、ボディ全体へDEEP WASHを行いました。
通常のシャンプー洗車では除去できない、
スケール・鉄粉・油脂汚れ
を、それぞれに適したケミカルで除去します。
研磨前にこの工程を行う理由は、汚れと塗装ダメージを混同しないためです。
ケミカルで除去できるものを先に取り除けば、その後に残るスクラッチや塗装面の乱れを正確に確認しやすくなります。
ケミカルで落とせるものを研磨で削る必要はありません。
まず汚染物を除去し、実際の塗装状態を確認してから研磨工程へ進みます。
今回のアルファードでは中研磨を選択しました。
理由は、単純に傷が多かったからだけではありません。
202ブラックは、しっかり研磨して塗装表面を均一に整えたときの変化が非常に大きいカラーだからです。
表面に無数のスクラッチがある状態では、光が乱反射して白っぽく見えます。
それを適切に研磨して整えることで、映り込みがシャープになり、鏡面に近い深い艶を引き出すことができます。
今回の車両はオリジナル塗装で、状態を確認したうえで中研磨が適切と判断しました。
もちろん、傷をすべて消すために際限なく磨くわけではありません。
研磨による仕上がりと、残すべき塗膜のバランスを見ながら工程を組み立てています。
202ブラックは、施工する側から見ると非常にシビアなカラーでもあります。
磨き傷。
バフ目。
オーロラ。
拭き傷。
コーティングの拭き残し。
こうした施工側のわずかなミスも目立ちやすくなります。
つまり、傷を消せば終わりではありません。
研磨後に傷を残さないことと同じくらい、研磨による傷を新たに作らないことが重要です。
E.C.D GARAGEでは、異なる色温度や角度の照明を使いながら塗装状態を確認し、202ブラックのような濃色車でも最終的な仕上がりを細かく確認しています。
黒いボディが艶々に見えるだけではなく、照明下で細かな乱れまで確認できる状態に仕上げることを重視しています。
中研磨で塗装面を整えたあとは、研磨剤由来の残留成分や油分を適切に除去します。
研磨後の脱脂は、単なる清掃工程ではありません。
油分が残った状態では、コーティングの濡れ方や被膜の均一性、定着へ影響する可能性があります。
そのため、
DEEP WASH
↓
中研磨
↓
脱脂
↓
塗装状態の最終確認
↓
セラミックコーティング
という順番で施工しています。
今回はPREMIUM|CERAMIC COATINGを選択しました。
202ブラックは、きれいに仕上げた直後の美しさだけでなく、その状態をどう維持するかも重要です。
黒いボディは、水滴跡やスケール、細かなスクラッチが非常に目立ちます。
そのため今回PREMIUMを選択した理由は、
艶。
滑水性。
防汚性。
日常のメンテナンス性。
を総合的に重視したためです。
水を強く弾けば良いという考え方ではなく、ボディ上に水分をできるだけ残しにくい状態を作ることを重視しています。
せっかく中研磨で整えた202ブラックだからこそ、その後の維持まで考えてコーティングを選択しています。
今回のアルファードはExecutive Loungeです。
そのため、カスタムも単純に派手さを追求したものにはしていません。
モデリスタは前オーナー様によってすでに装着されていました。
そこからE.C.D MOTORINGで追加したのが、
AXIS PERFECT DAMPER
と
WALD GENUINE LINE 21inch
です。
今回のテーマは、Executive Lounge本来の高級感を残しながら、純正とは明確に違う一台へ仕上げることでした。
車高調には、新品のAXIS PERFECT DAMPERを装着しました。
車高を落とすだけなら、他にも多くの選択肢があります。
しかしExecutive Loungeは、もともと後席を含めた快適性が大きな価値を持つグレードです。
見た目だけを優先して乗り心地を大きく損なってしまえば、この車の良さまで消してしまいます。
そこで今回は、エグゼクティブラウンジの乗り心地を極力損なわず、適度なローダウンも実現できることを重視してPERFECT DAMPERを選択しました。
カスタムするから純正の良さを捨てる、ではありません。
純正が持っている価値を理解したうえで、その延長線上にカスタムを組み立てます。
ホイールには新品のWALD GENUINE LINE 21inchを装着しました。
このホイールを選んだ理由の一つが、Executive Lounge純正の雰囲気との相性です。
大径化してカスタム感を出しながらも、純正ホイールをそのまま21インチへ拡大したような品のあるデザイン。
モデリスタエアロ。
ローダウン。
WALD 21inch。
この3つを組み合わせても、車両本来の高級感を崩しません。
「純正とは違うけれど、最初からこの仕様でも違和感がない」
そのくらいのまとまりを狙っています。
高価なパーツを付ければ、車全体が格好良くなるとは限りません。
ホイールだけが目立つ。
車高だけが低い。
エアロと足回りの雰囲気が合わない。
こうした状態では、各パーツが良くても一台としての完成度は下がります。
E.C.D MOTORINGで重視しているのは、
パーツそのものではなく、完成した車を見たときのバランス。
今回もExecutive Loungeというベースを崩さず、
モデリスタ。
PERFECT DAMPER。
WALD GENUINE LINE 21inch。
を組み合わせました。
ボディだけではなく、全ウィンドウも油膜・ウロコ除去を行いました。
ガラスも中古車を仕上げるうえで見落とせない部分です。
どれだけボディをきれいに研磨しても、ガラスに油膜やウロコが残っていれば車両全体の清潔感は下がります。
そこで、
油膜除去。
ウロコ除去。
ガラス表面の確認。
専用セラミックコーティング。
まで施工しています。
ボディと同じく、ガラスも単純にコーティングを上から塗るだけではなく、下地を整えてから施工することが重要です。
今回の車両は、E.C.Dにとって非常に理想的な流れの一つでもあります。
E.C.D GARAGEでお客様の車を施工する。
その後も状態を把握する。
お乗り換えのタイミングでE.C.D MOTORINGが買い取る。
把握している状態を適切に評価する。
自社で再びディテイリングとカスタムを行う。
次のオーナー様へ販売する。
この流れをすべて自社で完結できます。
一般的な買取店では、その車がこれまでどのように管理されてきたか分からないケースもあります。
E.C.Dでは施工履歴やコンディションを把握している顧客様の車であれば、その情報まで含めて査定できます。
大切に維持されてきたこと自体を、きちんと価値として評価したい。
それがE.C.Dの買取に対する考え方です。
E.C.D MOTORINGは、大手中古車買取店のような大型店舗や大規模な広告展開、過剰なスタッフ体制を持っていません。
当然、それらには大きなコストがかかります。
E.C.Dでは必要以上に固定費を大きくせず、その分を車両の買取価格や販売車両の仕上げへ還元することを重視しています。
単純に「どこよりも高く買う」と謳うのではなく、
車の状態を理解し、不必要な減点をせず、適正に価値を付ける。
特にE.C.D GARAGEをご利用いただいている車両については、この強みを活かしやすくなります。
今回の30アルファードでは、
顧客様から買取
↓
DEEP WASH
↓
中研磨
↓
PREMIUMセラミックコーティング
↓
全ウィンドウ施工
↓
PERFECT DAMPER取付
↓
WALD 21inch装着
↓
販売
までを一貫して行っています。
中古車販売店がコーティングを外注する。
コーティング店がカスタムを外注する。
カスタムショップが車両販売を別会社へ任せる。
という形ではなく、E.C.Dではそれぞれを自社で行えることが強みです。
そのため、一台を最初から最後まで見ながら完成形を作ることができます。
完成した30アルファードは、販売媒体へ掲載後、2日でご成約となりました。
もちろん、一台の販売期間だけで車両の良し悪しを判断するものではありません。
それでも、
状態の良いベース車両。
202ブラックを中研磨まで行ったボディ。
PREMIUMセラミックコーティング。
Executive Loungeの高級感を活かしたカスタム。
という仕様を評価していただけた結果だと考えています。
E.C.D MOTORINGでは、安さだけを理由に選ばれる車を作るのではなく、
「この仕様のこの一台が欲しい」
と思っていただける販売車両を目指しています。
今回のアルファードは、
前オーナー様が大切に乗る。
E.C.D GARAGEがその車両に関わる。
E.C.D MOTORINGが価値を評価して買い取る。
自社で再び仕上げる。
次のオーナー様へ販売する。
という流れで引き継がれた一台です。
車をきれいにすること。
車をカスタムすること。
車を売ること。
車を買い取ること。
E.C.Dではこれらを別々の仕事とは考えていません。
一台の車を長く良い状態で楽しみ、その価値を次へつなげる。
今回の30アルファードは、E.C.D GARAGEとE.C.D MOTORINGを両方運営している意味がよく表れた販売事例です。
現在の在庫車両や販売情報は、各掲載媒体からご確認いただけます。
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