
今回ご入庫いただいたのは、新車の40系ヴェルファイア。
神奈川県横浜市戸塚区より、納車後そのままE.C.D GARAGEへお持ち込みいただき、FULL PACKAGEをご依頼いただきました。
ボディカラーは、トヨタのソリッドブラック「202ブラック」。
202ブラックは、きれいに仕上がったときの深い黒と鏡のような映り込みが非常に魅力的な一方、スクラッチ傷や拭き傷、施工時のわずかな乱れまで目立ちやすい、非常にシビアなカラーでもあります。
今回のヴェルファイアも、納車直後の新車でした。
しかしブラックブース内で状態を確認すると、ボディ全体に想定以上のスクラッチ傷があり、さらにピアノブラックのピラーにも多数の傷が確認できました。
新車だから傷がないわけではありません。
車は工場を出荷してからオーナー様へ納車されるまでに、輸送・保管・積み下ろし・洗車・拭き上げ・納車前仕上げなど、何度も人の手が入ります。
今回確認できた傷も、工場出荷から納車までの間に行われたさまざまな作業の中で入ったものです。
だからこそE.C.D GARAGEでは、
「新車は新しいけど、キレイじゃない」
とお伝えしています。
今回はその納車直後の状態から、新車研磨、セラミックコーティング施工までをYouTubeでも実際に公開しています。
FULL PACKAGE ※タップすると施工内容の詳細をご覧いただけます
今回のヴェルファイアは新車です。
それでも、専用照明下ではボディ全体に細かなスクラッチが確認できました。
これは決して珍しいことではありません。
工場で完成した車が、そのまま誰にも触れられずオーナー様のもとへ届くわけではないからです。
工場出荷後には輸送や保管があり、最終的にはディーラーで納車前の洗車や仕上げも行われます。
そのどこか一つを原因として断定するものではありませんが、工場出荷から納車までの一連の工程で塗装へ触れる機会は何度もあります。
そして202ブラックでは、そのわずかな接触によるスクラッチまで非常に分かりやすく現れます。
屋外では一見きれいに見えても、適切な照明下へ入れると状態がまったく違って見えることがあります。
202ブラックはメタリックやパールを含まないソリッドブラックです。
メタリック粒子などによって光が分散されにくいため、塗装表面の状態が映り込みへそのまま反映されます。
きれいに整えば、
深い黒。
シャープな映り込み。
鏡のような艶。
を出すことができます。
一方で、
洗車傷。
拭き傷。
スクラッチ。
研磨跡。
オーロラ。
コーティングの拭き残し。
といったわずかな乱れまで非常に目立ちます。
つまり202ブラックは、施工前のダメージも、施工する側のミスも隠しにくいカラーです。
それだけに、完成したときの変化も非常に大きくなります。
今回特に傷が目立っていたのが、ピアノブラックのピラーです。
ピアノブラックは艶が非常に高い反面、細かなスクラッチが入りやすく、光が当たると傷がはっきり見えます。
新車でも、
納車前の拭き上げ。
保護フィルムの脱着。
洗車。
日常的な接触。
などによって傷が入ることがあります。
今回も、ボディだけではなくピラーにも複数のスクラッチが確認できたため、ボディとは別に状態を確認しながら研磨しました。
研磨後は、その整えた表面へセラミックコーティングを施工しています。
今回のヴェルファイアでも、いきなり研磨力の強い工程から入ることはありません。
新車なので、新車研磨で仕上げます。
塗装は削れば元には戻りません。
納車されたばかりの新しい塗膜へ、傷があるからという理由だけで最初から強い研磨を行う必要はありません。
まず弱い研磨から始める。
状態を見る。
まだ必要であれば研磨力を少し上げる。
再度確認する。
このように、できるだけ少ない研磨量で必要な仕上がりへ近づけていきます。
新車研磨とは、簡単に磨くという意味ではありません。
むしろ、新しい塗膜を必要以上に削らないために、慎重に工程を組み立てる研磨です。
202ブラックは、スクラッチ傷や研磨跡が非常に見えやすいカラーです。
だからこそ、単純に研磨力を上げて傷を追うのではなく、塗装状態に合わせてバフ・コンパウンド・研磨工程を組み替えながら、表面を均一に整えていきます。
今回も新車ということを踏まえ、最初から強い研磨を行うのではなく、新車研磨で状態を確認しながら段階的に仕上げました。
202ブラックは、きちんと研磨できれば映り込みが大きく変わります。
一方で、研磨跡やオーロラが残れば、それも同じようにはっきり見えます。
そのためE.C.D GARAGEでは、「傷を消したか」だけではなく、研磨後の塗装面そのものが均一に仕上がっているかまで確認しています。
異なる色温度や角度の照明を使い、ボディ全体を確認しながら、202ブラック特有の深い黒とシャープな映り込みを引き出します。
新車研磨へ入る前には、DEEP WASHを行います。
通常のシャンプー洗車では除去できない、
スケール・鉄粉・油脂汚れ
をそれぞれに適したケミカルで除去します。
「納車直後の新車に、そんな汚れがあるのか?」
と思われるかもしれません。
あります。
車両は完成後、屋外保管や輸送などを経て納車されます。
新車であることは、表面に汚染物が一切付着していないことを意味しません。
だからE.C.D GARAGEでは、新車でも実際の状態を見て下地処理を行います。
ここも重要です。
スケール・鉄粉・油脂汚れは、研磨で落とすものではありません。
それぞれに適したケミカルで除去します。
そのうえで残ったスクラッチや塗装面の乱れを研磨で整えます。
つまり、
汚染物の除去と研磨は別の工程です。
まずDEEP WASH。
その後に研磨。
この順番にすることで、本当に研磨が必要な部分を正確に見極めることができます。
202ブラックの施工では、照明環境が特に重要です。
ただ明るければいいわけではありません。
E.C.D GARAGEの研磨ブースは、背景をブラックで統一しています。
理由は、余計な背景の映り込みを減らし、ボディ表面の状態を正確に把握するためです。
さらに、異なる色温度や角度のスポットライトを使用します。
傷によっては、
この光では見える。
別の光では見えない。
ということがあります。
202ブラックのような濃色車では、施工中だけきれいに見える状態では意味がありません。
さまざまな角度・光源で確認しながら仕上げます。
新車研磨が終了したら、そのままコーティングへ進むわけではありません。
研磨剤由来の油分などが塗装表面へ残っている可能性があります。
そのため、研磨後には適切な脱脂を行います。
脱脂が不十分であれば、
コーティング剤の濡れ方。
被膜の均一性。
施工状態。
へ影響する可能性があります。
見た目がきれいになっただけでは、コーティング施工の下地は完成していません。
研磨して、脱脂して、状態を確認する。
ここまで行ってからコーティング工程へ進みます。
下地処理完成後、FULL PACKAGEに含まれる認定施工店向けのセラミックコーティングを施工しました。
FULL PACKAGEはコーティング剤の商品名ではなく、E.C.D GARAGEの施工メニュー名です。
今回の202ブラックでは、
深い艶。
滑水性。
防汚性。
耐久性。
日常のメンテナンス性。
まで含めて、研磨後の塗装を保護します。
ただし、セラミックコーティングを施工すれば傷が入らなくなるわけではありません。
コーティングはPPFのように厚いフィルムで物理的な傷を防ぐものではなく、塗装表面の性能を高め、日常管理を行いやすくするためのものです。
202ブラックは、施工直後だけきれいならいいカラーではありません。
むしろ、きれいに仕上げたあとの管理が非常に重要です。
雑な洗車や拭き上げを行えば、再びスクラッチは入ります。
そのためE.C.D GARAGEでは、コーティング施工後の洗車方法やメンテナンスについてもお伝えしています。
コーティングを塗ったから終わりではありません。
研磨で整えた202ブラックを、どう良い状態で維持していくか。
そこまで含めて施工だと考えています。
今回は、
フロントガラス。
サイドガラス。
リアガラス。
そしてツインムーンルーフ。
まで施工しています。
まず油膜・ウロコを除去してガラス表面を整え、その後、ガラス専用セラミックコーティングを施工します。
新車でも、ガラスへ油膜や汚染物が付着している場合があります。
その状態の上からコーティングするのではなく、一度リセットしてから施工します。
特にムーンルーフは車両上面にあるため、水分が残りやすく、今後ウロコも発生しやすい場所です。
新車時から保護しておく意味の大きい部分でもあります。
FULL PACKAGEではボディだけでなく、ホイール表面や外装の未塗装樹脂部分も施工します。
ホイールにはホイール用。
未塗装樹脂には樹脂用。
施工箇所に応じた専用品を使用します。
ホイールはブレーキダストや鉄粉など、ボディとは異なる汚染環境にさらされます。
未塗装樹脂も紫外線や雨の影響によって徐々に白っぽく見えることがあります。
素材が違えば、求められる保護性能も違います。
FULL PACKAGEでは、
ドア開口部・裏側。
ボンネット開口部・裏側。
トランク開口部・裏側。
にもコーティングを施工しています。
車の外側だけをきれいにするのではなく、ドアやボンネットを開けたところまで整える。
インナー部分は砂埃や水分、油脂汚れが入り込みやすい一方、普段の洗車では細かく清掃しにくい場所です。
新車時から保護しておくことで、その後の清掃性も高めることができます。
施工範囲だけを見ると、
ボディ。
ガラス。
ホイール。
未塗装樹脂。
インナー。
と、多くの箇所へコーティングを施工するメニューに見えるかもしれません。
しかし、FULL PACKAGEで最も重要なのは、単純にコーティングする箇所が多いことではありません。
今回のヴェルファイアでも、
納車状態を確認。
DEEP WASH。
新車研磨。
ピラー研磨。
脱脂。
最終確認。
といった、コーティングを塗る前の工程へ多くの時間を使っています。
塗るコーティングが高性能でも、下地の状態が悪ければ、E.C.D GARAGEが求める完成度にはなりません。
今回の40系ヴェルファイアは、YouTubeでも施工工程を公開しています。
完成後の写真だけでは、
納車時にどれくらい傷があったのか。
202ブラックが照明下でどう見えるのか。
ピアノブラックのピラーがどのような状態だったのか。
研磨によってどう変化したのか。
といった部分までは分かりません。
コーティングは高額なサービスですが、その大半はオーナー様から見えない工程です。
だからこそE.C.D GARAGEでは、できる限り実際の施工工程を公開しています。
40系ヴェルファイア FULL PACKAGEの施工動画を見る
この言葉は、新車を否定するためのものではありません。
新車は当然、新しい車です。
ただし、
新しいことと、塗装表面が施工店基準で完全に整っていることは別。
という意味です。
今回の40系ヴェルファイアも、一般的な環境で見れば十分きれいな新車でした。
しかし、E.C.D GARAGEの施工環境で確認すると、202ブラックやピアノブラックのピラーには複数のスクラッチが確認できました。
だから、
新車だから磨かない。
新車だから確認せずコーティングする。
という施工はしません。
反対に、新車だから強く磨くわけでもありません。
実際の状態を確認し、新車研磨で必要な分だけ整える。
それがE.C.D GARAGEの新車コーティングに対する考え方です。
今回は横浜市戸塚区から、40系ヴェルファイアのFULL PACKAGEをご依頼いただきました。
E.C.D GARAGEは横浜市を拠点に、セラミックコーティング・研磨・PPF・洗車・メンテナンスなどを行っています。
今回のような202ブラックの新車についても、
納車されたばかりだからそのままコーティングを施工するのではなく、
現在の塗装状態を確認し、必要な下地処理を行ったうえで施工する
ことを大切にしています。
202ブラックをできるだけ良い状態からスタートさせたい方、新車時からボディだけでなくガラス・ホイール・未塗装樹脂・インナーまで一度に整えたい方には、FULL PACKAGEという選択肢があります。
© 2025 E.C.D GARAGE All rights reserved.