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コラム

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下地処理・研磨

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下地処理・研磨

DEEP WASHで落ちる汚れ・研磨が必要な傷の違い

車のボディがくすんで見える。
洗車をしてもザラつきが残る。
水ジミのような跡が取れない。

こうした状態を見ると、「そろそろ磨いた方がいいのでは」と考える方も多いと思います。

しかし、ボディに残っているものすべてが研磨を必要とするわけではありません。

塗装やコーティングの表面に付着している汚れであれば、適切な洗浄によって除去できるものがあります。

一方で、洗車傷やスクラッチ、塗装面まで侵食してしまったシミなど、塗膜そのものに生じた傷やダメージは洗浄では元に戻りません。

E.C.D GARAGEでは、この

「洗浄で落とせるもの」と「研磨が必要なもの」をきちんと分けること

を非常に重要だと考えています。

そして、そのために行っているのがDEEP WASHです。

DEEP WASHは、単に通常の洗車を丁寧にしたものではありません。

普段のシャンプー洗車では除去できない汚染物まで一度しっかりリセットし、車本来の状態へ近づけるための施工です。


DEEP WASHで落ちるものと、研磨が必要なもの

大きく分けると、違いはシンプルです。

DEEP WASHで除去するのは、

塗装やコーティングの上に付着している汚染物。

研磨が必要になるのは、

塗装そのものに生じた傷やダメージ。

です。

DEEP WASHでは、例えば以下のような汚染物を状態に合わせて除去していきます。

  • スケール

  • 鉄粉

  • 油脂汚れ

  • 道路を走行することで付着する汚染物

  • 通常洗車では取り切れない細部の汚れ

これらは塗装表面に付着している段階であれば、汚れの性質に合わせたケミカルや施工方法によって改善できます。

一方で、

  • 洗車傷

  • スクラッチ傷

  • 塗装表面の曇り

  • 侵食してしまった水ジミ

  • 鳥フンなどによってクリア層に残ったダメージ

こうしたものは、何かが表面に乗っているのではなく、塗装そのものに変化が起きています。

そのため、いくら洗浄を繰り返しても除去することはできません。

そこから先は研磨の領域になります。


こまめに洗車していても、きれいな状態を維持できるとは限りません

日頃からこまめに洗車している車は、当然ボディコンディションを維持しやすくなります。

だからといって、

「定期的にシャンプー洗車をしていれば、汚れはすべて落ちている」

というわけではありません。

通常のカーシャンプーだけでは除去できない汚れは、少しずつ蓄積していきます。

これはコーティング施工車でも同じです。

コーティングを施工していても雨には当たります。

道路も走ります。

洗車も行います。

その過程で、スケールや鉄粉、油脂汚れなどは少しずつ付着していきます。

コーティングは、汚れを一切付着させない膜ではありません。

汚れを落としやすくしたり、塗装を保護したりする役割はありますが、定期的なメンテナンスやリセットが不要になるわけではありません。

むしろ、

「コーティングをしているから大丈夫」

と思って長期間そのままにすることで、通常洗車では除去できない汚染物が蓄積している車両もあります。

ボディを洗った直後なのに、何となくツヤがない。

黒いボディなのに色の深みが出ない。

触るとザラついている。

撥水が以前より弱くなったように感じる。

こうした状態のすべてが、コーティングそのものの寿命を意味するわけではありません。

コーティングや塗装の上に汚れが蓄積し、本来の状態が見えにくくなっている場合もあります。

だからこそ、通常洗車とは別に、

定期的に汚染物をリセットすること

が重要になります。


スケールは「見えるようになってから落とせばいい」とは限りません

特に注意したいのがスケールです。

一般的には、水ジミや白い輪ジミが目立つようになってから、

「スケールが付いてきた」

と認識されることが多いと思います。

しかし実際には、目で見てはっきり分かる状態になる前から付着は始まっています。

スケールは、雨水や洗車水などに含まれる成分がボディ表面に残り、水分だけが蒸発することで徐々に蓄積していきます。

初期段階では、照明や見る角度によってはほとんど気にならないこともあります。

だからこそ厄介です。

「見えるようになってから除去すればいい」

と考えていると、その頃には固着が進んでいる場合があります。

さらに状態が進めば、単純な付着物の除去だけでは済まず、塗装面やコーティング層に痕跡が残る可能性も出てきます。

そうなれば、DEEP WASHだけでは改善できず、研磨が必要になることがあります。

つまり、

目立つ水ジミになるまで待つのではなく、ダメージとして残る前にリセットする。

という考え方が重要です。

E.C.D GARAGEが定期的なDEEP WASHを重視する理由のひとつもここにあります。


DEEP WASHだけでも、車の印象は大きく変わります

「きれいにするなら研磨やコーティングが必要」

というイメージを持たれることがあります。

もちろん、傷を改善したり、さらに高い艶を求めたりするのであれば研磨は有効です。

しかし、すべての車に研磨が必要なわけではありません。

車両によっては、

DEEP WASHで汚染物をしっかり取り除くだけでも、仕上がりの違いを十分に実感できます。

ボディ表面に蓄積したスケールを除去する。

鉄粉を除去する。

油脂汚れを落とす。

通常洗車では手を入れにくい部分まできれいにする。

こうした工程を積み重ねることで、塗装本来のツヤや透明感が戻ってくることがあります。

何か新しいものを塗って艶を出しているのではありません。

塗装の上に積み重なっていた余計なものを取り除き、本来の状態を見えるようにしている。

という方が近いです。


車全体の美観は、細部の汚れでも大きく変わります

E.C.D GARAGEがDEEP WASHで重視しているのは、大きなボディパネルだけではありません。

グリル。

エンブレム周辺。

モールの際。

パネルとパネルのつなぎ目。

ドアハンドル周辺。

ドアミラーの付け根。

こうした場所には汚れが溜まりやすく、通常の洗車では十分に除去できないことがあります。

一つひとつを見ると非常に細かな部分です。

しかし、こうした汚れが車全体に残っていると、ボディの広い面がきれいでも、どこか古く、くたびれた印象が残ります。

逆に、細部まで汚れを取り除くと車全体の輪郭がはっきりし、清潔感が大きく変わります。

E.C.D GARAGEでは、

「ボディがきれいか」だけではなく、「一台の車として見たときにきれいに見えるか」

を考えながら施工しています。


汚れによって、除去方法は変わります

DEEP WASHでは、すべての汚れを同じ薬剤で除去しているわけではありません。

スケール。

鉄粉。

油脂汚れ。

それぞれ性質が違います。

そのため、汚染物に合わせて使用するケミカルや施工方法を変える必要があります。

重要なのは、

強い薬剤を使うことではなく、何が付着しているかを判断し、その汚れに対して適切な処理を行うこと。

です。

また、一度施工したから終わりという考え方でもありません。

汚れが残っていれば、状態を確認しながら必要な処理を繰り返します。

一回で終わらせることではなく、きちんとリセットできた状態まで持っていくことを優先しています。

その考え方が分かりやすく表れている工程のひとつが、鉄粉除去です。


鉄粉除去で粘土を使わない理由

鉄粉除去の方法として一般的なのが、鉄粉除去用の粘土です。

潤滑剤を使用しながらボディ表面に粘土を滑らせ、鉄粉や異物を物理的に除去していきます。

鉄粉を短時間で取り除くという意味では非常に効率的で、作業時間を短縮しやすい方法です。

しかしE.C.D GARAGEでは、原則としてボディの鉄粉除去に粘土を使用していません。

理由は、

鉄粉を除去するための工程で、新たなスクラッチやマリングを増やしたくないからです。

十分な潤滑剤を使用していても、粘土を塗装面へ接触させる以上、物理的な摩擦は発生します。

さらに、除去した鉄粉や異物を粘土が取り込んだ状態で塗装面を移動すれば、その異物を引きずることで微細な傷が入る可能性もあります。

これは、その後に研磨を行う施工であっても同じ考えです。

「どうせ研磨するから、鉄粉除去で多少傷が入っても問題ない」

とは考えていません。

鉄粉除去の段階で新しいスクラッチを増やせば、その傷を改善するために必要な研磨量も増える可能性があります。

つまり、

施工工程の中で自分たちが傷を増やし、その傷を消すためにさらに塗膜を削る

ことになるからです。

E.C.D GARAGEでは、研磨を前提とした施工であっても、研磨前の工程で余計な傷を増やさないことを優先しています。

研磨するから傷が入ってもいいのではなく、研磨するからこそ、その前の工程を丁寧に行う。

これが当店の鉄粉除去に対する考え方です。


鉄粉除去剤は、一度吹いて終わりではありません

粘土を使用しない代わりに、E.C.D GARAGEでは鉄粉除去剤による処理を繰り返します。

鉄粉除去剤を噴霧する。

反応させる。

十分に洗い流す。

ボディ上に残った水滴を回収する。

再び鉄粉除去剤を噴霧する。

そして再度反応を確認します。

一度目の施工だけですべての鉄粉が除去できるとは限りません。

そのため、目立った反応が確認できなくなるまで、この工程を繰り返します。

すすぎのあとに水滴を回収するのにも理由があります。

大量の水がボディ上に残った状態で再度薬剤を噴霧すれば、鉄粉除去剤が水によって希釈されます。

そのため、一度水分を回収し、次の施工でも薬剤が適切に作用しやすい状態を作ってから再び噴霧します。

正直に言えば、効率の良い方法ではありません。

薬剤の使用量も増えます。

施工時間も長くなります。

何度も噴霧、反応、すすぎ、水滴回収を繰り返すため、コストパフォーマンスもタイムパフォーマンスも良いとは言えません。

それでも、この方法を選んでいます。

鉄粉除去を早く終わらせることより、鉄粉除去によって余計な傷を増やさないことを優先しているからです。


コーティング前にDEEP WASHまで行う理由

E.C.D GARAGEでは、硬化系コーティングのすべてのメニューで、施工前にDEEP WASHの工程を組み込んでいます。

これは単に、

「コーティング前だから少し丁寧に洗う」

という意味ではありません。

スケール。

鉄粉。

油脂汚れ。

細部に蓄積した汚れ。

まず、洗浄で除去できるものを可能な限り取り除きます。

その状態になって初めて、塗装そのものを見ることができます。

そこで残っているものが洗車傷やスクラッチなどの塗装ダメージであれば、必要に応じて研磨します。

つまり、

洗浄で落とせるものを研磨で処理しない。

ということです。

研磨は塗装表面を整えるために非常に有効ですが、同時に塗膜を削る工程でもあります。

だからこそ、研磨する前の下地処理を徹底します。

余計なものをすべて除去したうえで、本当に研磨が必要な傷だけを見る。

そうすることで、不必要な研磨工程を増やさず、必要以上に塗膜を削ることを避けられます。

E.C.D GARAGEでは、研磨量を増やして仕上げるのではなく、

できる限り塗膜を残しながら仕上げるために、研磨前の工程へ時間をかけています。


研磨が必要なのは、DEEP WASHでも残る傷や塗装ダメージ

DEEP WASHで汚染物を除去したあとに、

  • 洗車傷

  • スクラッチ

  • 塗装表面の曇り

  • 侵食した水ジミ

  • 鳥フンなどによる侵食跡

が残っていれば、そこから先は研磨を検討します。

研磨は、表面に付着しているものを取り除く工程ではありません。

塗装表面を微細に整え、傷によって生じている凹凸を改善する工程です。

当然、傷が深ければ深いほど、完全に追い込むためには研磨量も増えます。

だからE.C.D GARAGEでは、

「消せる傷か」

だけではなく、

「その傷をどこまで消すべきか」

まで考えます。

塗膜は無限ではありません。

一本の深い傷を完全に消すために必要以上の塗膜を失うのであれば、あえて傷を残す判断をすることもあります。

施工直後の見た目だけではなく、その車を今後も長く維持していくことまで考えたうえで、必要な研磨量を判断します。


DEEP WASHは、コーティングのためだけの施工ではありません

E.C.D GARAGEでは、硬化系コーティング施工の前にDEEP WASHを行います。

しかし、DEEP WASHはコーティングを施工するためだけの下準備ではありません。

単体でも、ひとつの施工メニューとして成立すると考えています。

研磨までは必要ない。

新たにコーティングを施工する予定もない。

それでも、通常洗車では落ちなくなった汚染物を一度しっかりリセットしたい。

そういった車両に対してもDEEP WASHは有効です。

スケールや鉄粉、油脂汚れを除去し、細部まで整えることで、研磨やコーティングを行わなくても車両の印象が大きく変わることがあります。

逆に、DEEP WASHによって汚染物を除去したあとにも傷や塗装ダメージが残るのであれば、そこから必要に応じて研磨を検討する。

さらに、今後の塗装保護まで求めるのであればコーティングを施工する。

というように、

まず車両をリセットし、その状態を見たうえで必要な施工を考える。

これがE.C.D GARAGEの基本的な考え方です。


実際の施工で見る、DEEP WASHと研磨の違い

DEEP WASHでどこまで変わるのか。

そして、どこから研磨が必要になるのか。

これは実際の車両を見ると分かりやすくなります。

TOYOTA HIACE|DEEP WASH

スケールや鉄粉など、通常洗車だけでは除去できない汚染物を状態に合わせてリセットした施工事例です。

DEEP WASHによって表面の汚染物を除去し、研磨やコーティングに頼らなくても、車両本来の美観を整えていきます。

TOYOTA HIACE|DEEP WASH施工事例
https://garage.ecd.co.jp/g3bnGeFC/v3lK7ri_

BMW MINI|DEEP WASH+軽研磨

一方で、汚染物を除去したあとにも塗装面に傷やダメージが残る場合があります。

その場合は、DEEP WASHで表面をリセットしたうえで、必要な箇所に研磨を行います。

この事例では、洗浄で除去できる汚染物を取り除いたあと、塗装面に残ったダメージに対して軽研磨を行っています。

BMW MINI|DEEP WASH+軽研磨施工事例
https://garage.ecd.co.jp/g3bnGeFC/hoVX6ibh

この2台を比較すると、

洗浄で落とせるものと、塗装そのものに残る傷やダメージは別物

だということが分かりやすくなります。


仕上がりのために、必要な工程を省かない

E.C.D GARAGEのDEEP WASHは、効率を最優先した施工ではありません。

一度で鉄粉が取り切れなければ繰り返します。

スケールが残っていれば、状態に応じて処理します。

細部に汚れが残っていれば、一つずつ除去します。

コーティング前であっても、

「どうせ研磨するから」

という理由で前工程を簡略化することはありません。

むしろ、その逆です。

研磨するからこそ、その前に落とせるものを徹底的に落とす。

研磨するからこそ、その前の工程で余計な傷を増やさない。

その積み重ねによって、本当に必要な研磨だけを行い、必要以上に塗膜を削らない施工につなげています。

もっと早く終わらせる方法があることもあります。

もっと薬剤を使わずに済む方法がある場合もあります。

それでも、仕上がりや塗膜への負担に違いが出るのであれば、E.C.D GARAGEでは必要な工程に時間をかけます。

最終的な艶や仕上がりは、最後に塗るコーティング剤だけで決まるものではありません。

その前に、どれだけ正しく汚れを取り除き、どれだけ丁寧に塗装状態を整えたか。

そこに仕上がりの大きな差が出ると考えています。

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