塗装ダメージ・日常トラブル
車のボディに鳥のフンが付着しても、すぐに除去できれば大きな問題にならないことがほとんどです。
しかし、付着した状態で長時間放置すると、表面に付いている単なる汚れではなく、塗装表面のクリア層そのものにダメージが及ぶことがあります。
今回確認した車両では、鳥のフンが付着していた部分に、輪郭のはっきりした変色・陥没のような跡が残っていました。

専用照明下で確認すると、汚れが残っているのではなく、鳥のフンが付着していた形に沿ってクリア層が侵食されていることが分かります。
鳥のフンを除去したあとも跡が残っていると、
「まだ汚れが残っているのでは?」
と思われることがあります。
しかし、洗浄やケミカルによる除去を行っても変化しない場合、すでに表面の付着物ではなく、クリア層そのものにダメージが生じている可能性があります。
今回の状態も、表面に何かが乗っているというより、クリア層に鳥のフンの形が残るように侵食していました。

特に専用照明を当てると、ダメージ部分の表面が周囲とは異なる状態になっていることが確認できます。
塗装の傷やくすみは、研磨によって表面を整えることで改善できるケースがあります。
しかし、今回のようにクリア層の内部まで侵食が進んでいる場合、通常の研磨だけでは改善できないことがあります。
ここで無理にポリッシャーで磨き続けても、ダメージが消える前に必要以上にクリア層を削ってしまう可能性があります。
E.C.D GARAGEでは、傷やシミがあるからといって、すべてを「磨いて消す」ことを前提にはしていません。
塗装状態やダメージの深さを確認し、どこまで施工することが塗装にとって適切なのかを判断することを重視しています。
通常研磨では改善できないダメージの場合、より深いレベルで表面を整えるためにサンディングを検討するケースがあります。
サンディングとは、研磨よりもさらに積極的に塗装表面を整える作業です。
ただし、どんな車両・どんな場所でも施工できるわけではありません。
施工を検討するには、
クリア層の膜厚に十分な余裕があること
が前提になります。
塗装は一度削れば元には戻りません。
そのため、ダメージを消すことだけを優先して、残っているクリア層を必要以上に削るべきではありません。

特に注意が必要なのが、パネルの端やプレスラインなどのエッジ部分です。
こうした場所は平面部分と比べて研磨時の負荷が集中しやすく、塗装を安全に削れる余裕も限られます。
そのため、サンディングを行えば改善できそうなダメージであっても、場所によっては塗装を守ることを優先して施工しない判断をすることがあります。
E.C.D GARAGEでは、
「傷やシミを完全に消せるか」
だけではなく、
その施工を行っても塗装を安全に残せるか
まで含めて判断しています。
セラミックコーティングを施工している車でも、鳥のフンによるダメージを完全に防げるわけではありません。
コーティングは塗装表面を保護し、汚れを付着しにくくしたり、メンテナンス性を高めたりするためのものですが、付着物を長期間放置しても塗装が絶対に傷まないというものではありません。
そのため、鳥のフンを見つけた場合はできるだけ早く除去することが重要です。
鳥のフンが付着した場合は、乾いた状態で強く擦らないでください。
固まっている場合は、水やぬるま湯で十分に湿らせ、柔らかくしてから優しく洗い流します。
無理に擦ると、鳥のフンに含まれている砂や異物を引きずり、別の洗車傷を付けてしまう可能性があります。
除去したあとに跡が残っている場合や、自分で落としてよい状態なのか分からない場合は、無理に触らず専門店へ相談することをおすすめします。
今回のようにクリア層までダメージが進んでしまうと、洗浄だけでは改善できず、通常研磨でも対応できない場合があります。
さらにサンディングを検討する状態になれば、膜厚や施工箇所によっては安全に改善できないこともあります。
だからこそ、
鳥のフンは付着してからどう直すかより、ダメージになる前に除去することが最も重要です。
E.C.D GARAGEでは、塗装状態を専用照明下で確認し、洗浄・ケミカル処理・研磨・サンディングなどから、車両の状態に合わせて必要な施工を判断しています。
研磨・POLISH
傷や塗装ダメージに対して、どこまで研磨するのか、塗装を必要以上に削らないための考え方をご紹介しています。
→ 研磨・POLISHについて詳しく見る
施工体制と品質基準
塗装状態を確認し、必要な工程や研磨の深さをどのように判断しているのかをご紹介しています。
→ 施工体制と品質基準を見る
鳥フンや飛来物による塗装ダメージは、付着物を落としただけでは改善しない場合があります。
E.C.D GARAGEでは、塗装表面の侵食状態やダメージの深さを確認し、研磨で改善できる範囲と、無理に追い込まない方がよい範囲を判断しています。
TOYOTA VELLFIRE|飛来物による塗装ダメージ・再研磨・再施工事例
実際の塗装状態を確認しながら、どこまで研磨で改善できるかを判断して施工した事例です。
© 2025 E.C.D GARAGE All rights reserved.