神奈川県横浜市旭区より、限定車のABARTH 695 esseesseをご入庫いただきました。ボディカラーはCampovolo Grey。ホワイトの17インチホイールやアクセントパーツが組み合わされた一台です。
オーナー様はこまめに洗車を行い、入庫時点でも全体のコンディションは良好でした。ただし、今回の目的は大きく状態を立て直すことではありません。普段のお手入れでは落としきれない汚れを除去し、ホイールの裏側やインナー、未塗装樹脂まで含めて今後の維持環境を整えることでした。

PREMIUM|CERAMIC COATING※タップすると施工内容の詳細をご覧いただけます
軽研磨
ホイール全面 専用セラミックコーティング
ドア、トランク、ボンネット インナーセラミックコーティング
未塗装樹脂セラミックコーティング
オーナー様は、E.C.D GARAGEへご相談いただく前に他店でも見積りを取られていました。しかし、どのような工程で施工するのか、預けた愛車がどのように扱われるのかが分かりにくく、依頼先を決めきれなかったとのことです。
その後、E.C.D GARAGEのYouTubeをご覧になり、施工内容を説明するナレーションや、細部まで作業する様子を確認。実際の工程が分かることを重視し、今回の施工をご依頼いただきました。
コーティングの名称や価格だけでは、実際の施工範囲までは分かりません。特に今回のようなホイール全面施工では、車両へ装着したまま見える範囲だけを施工するのか、取り外して裏側まで洗浄するのかによって、内容は大きく異なります。
施工前の695 esseesseは、月に2〜4回の洗車によって良好な状態が保たれていました。それでも、専用ケミカルを使用して確認すると、鉄粉・スケール・油脂汚れに反応が見られました。
これらは洗車不足によってだけ蓄積するものではありません。定期的に洗車していても、通常のシャンプーでは除去できない汚れは少しずつ残ります。
塗装面には若干のスポットと軽度のスクラッチも確認しました。そこで、まずDEEP WASH(徹底洗車)によって鉄粉・スケール・油脂汚れを取り除き、付着物と塗装面に残った傷を切り分けました。
普段の洗車で良好な状態を維持し、定期的に専門店でシャンプー洗車では落とせない汚れを除去する。日常管理と専門施工は、どちらか一方で完結するものではなく、それぞれ役割が異なります。
DEEP WASH後は、ボディ全体へ軽研磨を行いました。
今回の塗装は全体として良好であり、深く研磨して大幅に状態を変える必要はありませんでした。そこで、確認したスクラッチを緩和しながら塗装面の乱れを整える、必要最低限の研磨に留めています。
軽研磨によってスクラッチはほぼ改善しましたが、塗膜を必要以上に削ってまで完全除去を追うことはしていません。
研磨には、有限である塗膜を削るというデメリットがあります。一方で、必要な範囲で塗装面を整えることで、外観だけでなく、コーティングの密着性、施工後の滑水性、スリック性も向上します。
今回重視したのは、傷を一つ残らず追うことではなく、現在の良好な塗装をできるだけ残しながら、PREMIUMを施工する下地として必要な状態まで整えることでした。
今回の施工で、特に時間をかけたのがホイールです。
695 esseesseの白いホイールは車両の印象を決める専用装備である一方、ブレーキダストなどの汚れが目立ちやすい部分でもあります。車両へ装着したままでは、スポークの奥や裏リムまで均一に洗浄・施工できません。
そこで車両をリフトアップし、4本のホイールを1本ずつ取り外しました。表面だけでなく裏側までDEEP WASHを行い、コーティング前の状態を整えています。
ホイールを外した状態で、普段は手の届かないホイールハウスとブレーキキャリパーも洗浄。その後、ホイールの表面と裏面へ専用セラミックコーティングを施工しました。
ホイール全面を保護する目的は、汚れを付かなくすることではありません。今後付着するブレーキダストや油脂汚れを、日常の洗車で落としやすくするためです。
ドア内側、ボンネット裏、トランク内側は、ヒンジ周辺を含めて洗浄した後、セラミックコーティングを施工しました。
インナー部分は外装ほど常に見える場所ではありませんが、水や汚れが入り込みやすく、拭き取りもしにくい部分です。外から見えるボディだけでなく、開口部の内側まで同じタイミングで整えることで、洗車後の手入れもしやすくなります。
未塗装樹脂部分には、表面が白く見える状態が確認されました。
そのままコーティングで黒く見せるのではなく、先にスケール除去剤で表面をリセット。汚れによって白く見えていた部分を整えてから、未塗装樹脂専用セラミックコーティングを施工しました。
コーティングで状態を覆い隠すのではなく、洗浄で戻せる部分を先に処理したうえで保護することで、樹脂本来の質感へ整えています。
洗浄と軽研磨を終えたボディには、PREMIUMメニューのセラミックコーティングを施工しました。
コーティング前に鉄粉・スケール・油脂汚れを除去し、軽研磨で塗装面を整えたことで、Campovolo Greyの塗装が持つ質感と艶が明確になっています。
施工後は照明の種類と角度を変えながら、塗布ムラや拭き残しがないことを確認。ボディだけでなく、ホイール、インナー、未塗装樹脂まで、それぞれの素材と施工範囲に合わせて仕上げました。
今回のABARTH 695 esseesseは、オーナー様による月2〜4回の洗車で、ボディは良好な状態を維持していました。
そのため、強い研磨で外観を大きく変えるのではなく、軽研磨で必要な範囲だけを整えています。その一方で、日常の洗車では作業しにくいホイール裏面、ホイールハウス、インナー、未塗装樹脂まで施工範囲を広げました。
状態が悪いから多くの工程が必要だったのではありません。現在の良好な状態を長く維持するために、オーナー様のお手入れだけでは届きにくい部分を補う。今回の施工は、そのための組み立てとなっています。
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