今回ご入庫いただいたのは、新車のLEXUS LX700hです。
オーナー様は新車購入時、ディーラーから勧められたコーティングが見積もり・注文内容に含まれており、そのまま施工をご依頼されたそうです。
しかし、以前E.C.D GARAGEで別のお車へセラミックコーティングをご依頼いただいていたこともあり、「前回とは明らかに仕上がりが違う」と違和感を感じられたそうです。
期待していたような艶がなく、ボディ全体がくすんで見える。さらに、雨の日に水の流れを見ても、コーティング施工車らしい撥水性能を感じられない。
「本当にこれがコーティング施工後の状態なのだろうか。」
そんな疑問から、今回E.C.D GARAGEへ再施工をご依頼いただきました。
コーティングは決して安価な施工ではありません。
だからこそ、「施工済み」という言葉だけではなく、実際にどのような状態へ仕上がっているのかが最も重要だと私たちは考えています。

施工前の状態を確認するため、まずは純水による手洗い洗車を行います。
すると、水を掛けた瞬間に違和感がありました。


ボディ全体が均一に撥水するわけでもなく、均一に親水するわけでもありません。
スッと水が流れていく部分。
水が途中で止まる部分。
スケール汚れによって水が引っ掛かっている部分。
ボディ全体で水の流れがまだらになっていたのです。
コーティングは「撥水する」「親水する」という性能だけではありません。
施工された被膜がボディ全体へ均一に形成され、安定した性能を発揮して初めて、本来のコーティング性能と言えます。
今回のLX700hは、その均一性が失われている状態でした。
洗車を進めながらボディを確認すると、各パネルにはスケール汚れが広範囲に付着していました。
コーティング施工車でもスケールや油脂汚れは付着します。
しかし、新車納車から間もない車両でここまでスケールが固着し、さらに水の流れまで不均一になっている状態は決して理想的とは言えません。
もちろん、私たちは施工現場を見ているわけではありません。
ディーラーの品質管理によるものなのか、施工を担当した外部業者によるものなのか、その原因を断定することはできません。
しかし、高額な費用を支払い「コーティング施工済み」として納車された車両であれば、少なくともオーナー様が違和感を抱く状態であってはいけないと考えています。
まずはDEEP WASHによって鉄粉・スケール・油脂汚れを徹底的に除去し、ボディを一度リセットします。
その後、ボディ全体を研磨し、塗装表面を均一な状態へ整えていきます。

コーティングの仕上がりは、コーティング剤によって決まるわけではありません。
下地が整っていなければ、高性能なセラミックコーティングを施工しても、本来の艶や防汚性能、耐久性を十分に発揮することはできません。
E.C.D GARAGEでは、コーティングを施工する工程よりも、その前の下地づくりこそ最も重要な工程だと考えています。

研磨後のボディは、曇りがなくなり、グラファイトブラックガラスフレーク本来の深みと透明感が蘇りました。
繊細なガラスフレークが照明によって美しく際立ち、均一に整えられた塗装面によって映り込みにもムラがありません。
艶を加えたのではなく、塗装本来が持つ美しさを引き出した状態です。
その上からセラミックコーティングを施工することで、美観だけでなく防汚性能・耐薬品性・耐久性を高いレベルで付与していきます。

今回はボディだけではなく、ホワイトレザーインテリアにも専用コーティングを施工しました。
ホワイトレザーは非常に高級感がありますが、その反面、デニムの色移りや皮脂汚れ、飲み物などによるシミが付着しやすい素材でもあります。
専用コーティングを施工することで汚れが固着しにくくなり、日常のお手入れもしやすくなります。
新車時だからこそ施工する価値の高いメニューの一つです。
施工後はボディ全体の艶、映り込み、水の流れまで均一な状態へ改善しました。
グラファイトブラックガラスフレークならではの重厚感と透明感が際立ち、新車本来の存在感を最大限に引き出しています。




今回のLX700hは、「コーティング施工済み」という言葉だけでは施工品質は判断できないことを改めて感じた一台でした。
もちろん、すべてのディーラー施工が悪いということではありません。
丁寧に施工されている車両も数多く存在します。しかし、その一方で、施工品質に疑問を感じる状態の車両が存在することも事実です。
今回のオーナー様が違和感に気付くことができたのは、以前E.C.D GARAGEで施工したお車の仕上がりをご存じだったからです。
もし比較する基準がなければ、「コーティングとはこういうものなんだ」と思ってしまっていたかもしれません。
私たちは、それが一番もったいないと考えています。
コーティングは、施工証明書を発行することが目的ではありません。
高価なコーティング剤を使うことが目的でもありません。
塗装本来の美しさを最大限に引き出し、その状態を長く維持できるよう保護することこそ、本来の役割です。
E.C.D GARAGEでは、施工直後だけではなく、数年後も「施工して良かった」と感じていただける品質を目指し、一台一台の塗装状態を見極めながら下地づくりから丁寧に施工しています。
もし現在のお車を見て、「思っていた仕上がりと違う」「本当にコーティングされているのだろうか」と感じることがあれば、一度その状態を確認させてください。
私たちは、ブランド名ではなく仕上がりで選んでいただける施工店でありたいと考えています。

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