今回ご入庫いただいたのは、神奈川県横浜市のオーナー様が所有する40系アルファード。ボディカラーはプラチナホワイトパールマイカです。
前日にコーティングメンテナンスを行ったN-BOXカスタムと同じオーナー様のお車で、車両を入れ替えてお持ち込みいただきました。
どちらも約半年前に他店でセラミックコーティングを施工した車両ですが、半年後の状態には明確な違いがありました。
N-BOXカスタムは青空駐車、アルファードはカーポート保管です。洗車頻度や使用状況など、保管環境以外の条件も影響するため単純な比較はできませんが、雨や直射日光を受ける機会の違いは、今回確認できた状態差の要因の一つと考えられます。

MAINTENANCE※タップすると施工内容の詳細をご覧いただけます
施工前に手洗い洗車を行い、通常の洗車で落とせる汚れを除去してから、コーティング表面を確認しました。
前日に施工したN-BOXカスタムでは、ボンネットとルーフを中心にスケールが付着し、水滴が表面へ引っ掛かる状態でした。
一方、今回のアルファードは全体として良好な状態を維持しており、N-BOXより汚れの進行が少ないことが確認できました。
ただし、カーポートで保管していれば何も付着しないわけではありません。アルファードにも、ボンネットと側面パネルを中心にスケールが形成されていました。軽度の鉄粉と油脂汚れも確認できましたが、それぞれ専用の除去工程を追加する必要がある状態ではありませんでした。
水を流すと撥水自体は残っていたものの、スケールが付着した部分では水滴がわずかに引っ掛かり、滑らかに流れにくくなっていました。
同じ時期にコーティングした車両でも、半年後に必要な処理は一律ではありません。経過月数だけで施工内容を決めず、実際の汚れ方と水の動きを確認する必要があります。
カーポートは、ボディへ直接当たる雨や直射日光を減らせます。今回のアルファードが比較的良好な状態だったことにも、カーポート保管が一つの要因として関係していると考えられます。
しかし、カーポートには壁がなく、風向きによっては雨が吹き込みます。走行中に雨や道路上の汚れを受けるほか、洗車後に残った水分からスケールが形成されることもあります。
今回、スケールが確認されたのはボンネットだけではありません。垂直に近く、上面より水が残りにくい側面パネルにも付着していました。
「屋根があるからメンテナンスは必要ない」と判断するのではなく、屋根がある環境でも実車を確認し、その時点で必要な処理を選ぶことが重要です。
今回のアルファードは、見た目が大きく崩れていたわけではありません。だからこそ、汚れが重度になるまで待たず、通常のメンテナンスで除去できる段階で整えることに意味があります。
スケールを長期間放置し、塗装面やコーティング表面にダメージとして残った場合、通常のケミカル処理だけでは改善できないことがあります。状態によっては研磨が必要になり、それでも完全には除去できないケースもあります。
今回はスケールが形成されていたものの、ダメージとして進行する前の段階で処理できる状態でした。
そのため、鉄粉・スケール・油脂汚れをすべて個別に処理するMAINTENANCE+ではなく、スケール除去を中心とするMAINTENANCEを選択しています。
軽度の鉄粉は今回使用するスケール除去剤で対応できる範囲で、油脂汚れも専用ケミカルによる個別処理を必要としませんでした。状態に対して過剰な工程を追加せず、必要な処理だけを行う判断です。
通常のシャンプー洗車では残っていたスケールに対し、酸性ケミカルを使用して除去を進めました。
今回、主に反応が確認できたのはボンネットと側面パネルです。既存のセラミックコーティングと塗装面の状態を確認しながら、固着したスケールを処理しました。
除去後に再び水を流すと、施工前に見られた水滴の引っ掛かりが解消され、ボディ表面を滑らかに移動する状態へ改善しました。
ここで重要なのは、撥水が残っているかどうかだけでコーティングの状態を判断しなかったことです。
施工前も水は弾いていましたが、動きは滑らかではありませんでした。表面のスケールを除去して水の動きが改善したことから、既存コーティングの上に付着した汚れが撥水を妨げていたことが分かります。
スケール除去後は、ボディ全体へメンテナンス用の簡易コーティングを施工しました。
この工程は、半年前に施工された硬化系セラミックコーティングを塗り直すものではありません。既存被膜の上に犠牲被膜を補い、次回のメンテナンスまで表面を保護しやすくするための仕上げです。
施工後は、水の流れだけでなく、艶、撥水性、表面のスリック性も整いました。
スケールを残したまま撥水剤を重ねるのではなく、最初に付着物を除去し、表面状態を整えてから犠牲被膜を形成しています。
E.C.D GARAGEでは、コーティング施工から3~6か月をメンテナンス時期の目安として案内していますが、すべての車両に共通する期限ではありません。
青空駐車で雨や日光を受ける機会が多い車両、走行距離が多い車両、洗車後に水分が残りやすい車両などは、3か月ほどでメンテナンスへ入庫することもあります。
一方、今回のアルファードのようにカーポートで保管され、全体として良好な状態を維持している場合でも、半年後にはスケールが確認されました。
メンテナンス時期を決める基準は、カレンダーだけではありません。
水滴が以前より流れにくくなった、洗車しても表面のざらつきや水滴跡が残る、艶や手触りが変わってきた。そのような変化も、状態確認を行う目安になります。
今回のようにダメージへ進行する前に付着物を除去できれば、より強い処理や研磨を避けながら、コーティングを維持しやすくなります。
今回の40系アルファードは、カーポート保管の効果もあり、約半年後でも全体的に良好な状態でした。
一方で、ボンネットと側面にはスケールが付着し、水滴の動きにもわずかな引っ掛かりが見られました。
そこで、手洗い洗車後に汚れの種類と程度を確認し、MAINTENANCE+までは必要ないと判断。スケールを中心に除去し、水の流れを改善してから犠牲被膜を補いました。
前日に施工した青空駐車のN-BOXカスタムと、カーポート保管のアルファード。ほぼ同時期にコーティングされた同じオーナー様の2台を続けて確認したことで、半年という同じ期間でも、車両状態と必要な処理は変わることが分かりました。
保管環境や経過月数だけで施工内容を決めず、その時点の状態に必要な処理を選ぶ。ダメージが進む前に良好な状態を維持するための、予防的なコーティングメンテナンスです。
車両コンディションを守るお手伝いを行っています。
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