
今回ご入庫いただいたのは、新車のLEXUS RX500h “F SPORT Performance”。
納車翌日に、神奈川県川崎市からお持ち込みいただきました。
FULL PACKAGE ※タップすると施工内容の詳細をご覧いただけます
レザーシートコーティング
21インチAW 裏リムセラミックコーティング
ボディだけでなく、窓ガラス、ホイール表面、ドアインナー、ボンネット裏、バックドア内側、未塗装樹脂まで個別に施工を追加するより、車両全体をまとめて保護できる「FULL PACKAGE」の施工内容の方が費用面でも合理的でした。
さらに今回は、FULL PACKAGEの標準範囲に含まれない21インチホイールの裏面と、全席のレザーシートにも追加施工を行っています。
この記事の中心は、単に新車へコーティングを施工したことではありません。普段の手入れが難しく、汚れてからでは施工に手間がかかる部分まで、納車直後にまとめて保護した一台です。
新車は、塗装や内装の劣化が進んでいないという点では、保護を始めるのに適した状態です。
しかし、「新車であること」と「塗装面やガラスに何も付着していないこと」は同じではありません。
今回のRX500hを専用照明の下で確認すると、ボディには微細なスクラッチ、拭き傷、塗装面の曇りや乱れが見られました。また、鉄粉、スケール、油脂汚れも付着しており、窓ガラスには油膜が確認できる状態でした。
特にフロントガラスは油膜の付着が目立っていました。ボディにも、洗車後に残った水滴が乾燥したことで生じたスケールが確認できました。
見た目にはきれいな納車直後の車両でも、専門店の照明環境で確認すると、洗浄で除去するものと、研磨で整えるものがそれぞれ見えてきます。
そこで今回は、いきなりコーティングを塗るのではなく、まず付着物を除去し、その後に塗装面を必要最低限研磨してから各部を保護する工程を組みました。
FULL PACKAGEには、通常の手洗い洗車に加えて鉄粉・スケール・油脂汚れなどを除去する「DEEP WASH」が含まれています。
鉄粉、スケール、油脂汚れなどは、シャンプー洗車だけでは落とし切れません。これらが残った状態では、見えている曇りやざらつきが付着物によるものなのか、塗装面そのものの乱れなのかを正確に判断できません。
今回も、汚れの種類に合わせて専用ケミカルを使い分け、ボディ表面と細部に付着した汚れを除去しました。
DEEP WASHは、単に念入りに洗う工程ではありません。研磨前に付着物と塗装面の状態を切り分け、どこまで整える必要があるのかを判断するための工程でもあります。
洗浄後は、ボディ全体へ塗装状態に合わせた新車研磨を行いました。
研磨には、有限である塗膜を削るというデメリットがあります。そのため、傷が見えるからといって、すべてを深く追うことが正解ではありません。
一方で、適切な新車研磨で削る量は数ミクロン程度です。今回も塗装状態を確認しながら、微細なスクラッチや拭き傷、塗装面の曇りを改善するために必要な範囲だけを研磨しました。
E.C.D GARAGEが目指しているのは、多く削ることで見た目だけを追い込む施工ではなく、必要最低限の研磨で仕上がりを最大限に引き上げることです。
塗装面を整えてから施工することで、コーティングの密着性に加え、施工後の滑水性やスリック性も向上します。外観の変化だけでなく、コーティングを施工する土台まで整えることが、研磨を標準工程に含めている理由です。
DEEP WASHと新車研磨を終えた後、ボディへ二層のセラミックコーティングを施工しました。
施工時は、ブラックブース・専用照明・リフト・空調を備えた屋内施工環境を、各工程に応じて使用しています。
光の種類と角度を変えながら、コーティングの拭き残しやムラがないかを各部で確認し、空調管理された環境で硬化時間を確保しました。
今回の窓ガラスには、納車翌日の時点で油膜が付着しており、特にフロントガラスで目立っていました。
その状態へ上からコーティングを重ねるのではなく、最初にガラス表面の油膜と付着物を除去します。その後、状態を確認したうえで窓ガラス専用のセラミックコーティングを施工しました。
窓ガラス施工の目的は、水を強く弾かせることだけではありません。汚れが付着した状態を一度リセットし、その後の手入れをしやすくすることまで含めて施工しています。
FULL PACKAGEに含まれるホイール施工の標準範囲は表面です。
しかし、RX500h “F SPORT Performance”の21インチホイールは、表側だけでなく裏側にもブレーキダストや走行汚れが蓄積します。装着したままでは、裏リム全体の洗浄やコーティングを均一に行うことはできません。
そこで今回は車両をリフトで上げ、ホイールを取り外しました。取り外した4本を1本ずつDEEP WASHし、表面だけでなく裏面まで状態を整えてからセラミックコーティングを施工しています。
新車時であれば、裏面に長期間蓄積した汚れを除去する工程が必要ありません。汚れてからきれいにするのではなく、きれいな段階で裏面まで保護しておくことで、その後の洗浄やメンテナンスを行いやすくできます。
今回の追加施工の中でも、新車時に行う意味が特に大きい部分です。
内装は全席のレザーシートへコーティングを施工しました。
レザーシートは、乗降時の摩擦、衣類との接触、皮脂や汚れの蓄積によって、擦れや黒ずみが生じやすい部分です。汚れや摩擦が積み重なった後に施工するより、使用感が付く前の新車時に保護を始める方が、元の状態を維持しやすくなります。
施工前に全席をクリーニングし、表面を整えてからレザー専用コーティングを施工しました。
レザー本来の見た目を大きく変えることが目的ではありません。日常的な汚れを落としやすくし、擦れやひび割れにつながる負担を抑えながら、長く手入れしやすい状態をつくるための施工です。
今回のRX500hは、ボディへセラミックコーティングを施工しただけの一台ではありません。
DEEP WASHで鉄粉・スケール・油脂汚れを除去し、新車研磨で塗装面を必要な範囲だけ整える。そのうえで、ボディ、窓ガラス、ホイール表面、ドアインナー、ボンネット裏、バックドア内側、未塗装樹脂へFULL PACKAGEを施工しました。
さらに、通常は手入れしにくい21インチホイールの裏面と、日常的に身体が触れる全席レザーシートも追加で保護しています。
新車だから施工工程を減らすのではなく、状態が良く、汚れが固着していない時期だからこそ、今後の維持を考えて必要な範囲をまとめて整える。
長くきれいに乗りたいというご希望と、日常のお手入れをしやすくしたいという目的に対し、車両の外側から室内まで施工範囲を組み立てたFULL PACKAGE施工となりました。
© 2025 E.C.D GARAGE All rights reserved.